
紫外線療法
紫外線療法
紫外線療法とは、皮膚疾患の治療法のひとつです。
例えば、乾癬の皮膚症状は一般的に紫外線が強くなる夏の間によくなる傾向があります。
紫外線療法は、光源ランプを用いて発疹に直接紫外線を当て、皮疹の改善、免疫抑制、炎症の軽減、掻痒感の軽減を目的とした治療方法です。
アトピー性皮膚炎や白斑、乾癬、掌蹠膿疱症、円形脱毛症などの皮膚疾患の治療に多く用いられます。
紫外線(UV)は、A・B・Cに分けられますが、治療に有効とされるUVBの中でも特定の狭い範囲(ナローバンド)の紫外線を用いることから、ナローバンドUVBとよばれています。皮膚科で広く普及しており、症状や患部の大きさ・部位などに合わせて照射します。
当院で使用しているのは、有害な波長を取り除き、治療効果が高い波長のみを使うランプナローバンドUVB「VTRAC(ヴィトラック)」(部分用)です。
VTRAC治療は症状のあらわれている部分にだけ紫外線を照射する最新の紫外線療法です。
従来の紫外線療法で改善しにくかった症例にも有効であることが数々の学会で発表されています。
痛みは、ほとんどありません。
治療当日と翌日は赤みが強まることがありますので、強い紫外線はさけてください。
症状によってちがいますので、医師にご相談ください。
治療する部分の大きさによって異なりますが、数分から10分程度です。
紫外線療法(長波または中波)は以下に対して保険が適用されます。
他には保険適応外となりますが、手湿疹、汗疱といった湿疹性病変に照射を行い、効果を認めることもあります。
症状がでている部分にだけ照射するので、安全性の高い治療として期待されています。
当院で行うアトピー性皮膚炎の治療としては、外用、内服、注射や紫外線療法があり、状態に応じた治療方法をご提案いたします。また治療が合っているのか評価するために診察で伺うのはもちろん、定期的に採血(TRAC、IgE値など)を行いさまざまな視点で評価をしております。
尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
慢性の皮膚疾患で、典型的な症状として、皮膚が赤く盛り上がり、さらに乾燥した厚みのある皮膚がポロポロとはがれ落ちます。かゆみの症状がでることもあります。
なぜ、尋常性乾癬になるの?
原因はまだはっきりとわかっていませんが、遺伝的な体質に加え、何らかのきっかけ(ストレス、食生活、薬、風邪、妊娠、糖尿病、高脂血症、肥満など)であらわれたり悪化したりすると考えられています。
尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)
皮膚の色がぬけて、白い斑点ができる後天性の皮膚疾患です。全身にあらわれるものや部分的にあらわれるもの、皮膚の神経に沿ってあらわれるタイプがあります。毛の生えている部分では、白毛になることがあります。
なぜ、尋常性白斑になるの?
皮膚の色(メラニン)を作るメラノサイトという細胞がなくなるか、機能が止まってメラニンが作られない状態といわれています。原因はまだはっきりとわかっていませんが、過度のストレス、やけど、日焼け、刺激などによる自己免疫異常や末梢の神経系の変化などが考えられています。
掌蹠膿疱症
手のひらや足の裏に、膿をもったプツプツができます。カサカサし、かさぶたになってはがれ落ちては、繰り返します。
なぜ、掌蹠膿疱症になるの?
原因はまだはっきりとわかっていませんが、中年の女性に多く、扁桃腺炎、虫歯、副鼻腔炎、中耳炎、喫煙が関係していると考えられています。
個人差はありますが、平均3~7年で軽快するといわれています。
アトピー性皮膚炎(アトピーせいひふえん)
皮膚が赤くなり、かゆみを伴います。また、皮膚が乾燥します。症状が重くなると、ジュクジュクしたり、かゆみが強くなったりします。
なぜ、アトピー性皮膚炎になるの?
アトピー性皮膚炎の原因には、多くの要素があげられますが、解明はされていません。要因には皮膚のバリア機能の異常に加え、ダニなどに対するアレルギーの遺伝的な要素のほか、生活習慣、ストレスなどが考えられています。
円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)
ある日突然、1~3cmほどの大きさで髪の毛が抜け落ちる症状です。一度に数箇所抜けたり、繰り返し再発したり、ほぼ全身の毛が抜けたりすることもあります。
なぜ、円形脱毛症になるの?
原因はまだはっきりとわかっていませんが、毛に対する免疫反応が関係しているという説が有力です。精神的ストレス・生活環境の変化などが誘引となる場合もあると考えられています。
紫外線療法は、保険診療となります。下記が目安となります。
※3割負担の場合
※初診の場合は、別途初診料がかかります。
VTRAC 1回 | ¥1,240 |
---|
どの方でも、紫外線療法ができる訳ではありません。
医師による診察が必要になります。
紫外線療法を開始したい場合、アイコールで診察の予約をお取りいただきます。 適応があればその日から治療開始可能です。 2回目以降も、処置を希望される日当日にアイコールで診察予約をお取りいただきます。
TOP